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女心の分からない御主人様
クイーンズスクエア。
ホテルに繋がっているので買い物もとても楽です。
この時はバレンタインだったのでチョコレート売り場がありました。
御主人様にチョコを渡しました。
『 大好きです。
ずっと ずっと
愛しています 』
小さなメッセージカードを添えました。
御主人様がメッセージカードを見て奴隷に言う。
「こら。名前が書いとらんぞ。誰からだか分からんだろ」
「は、はい」
奴隷のところにカードを持ってきて、名前と日にちも書かせた。
「これでお前からだと分かるだろ」
御主人様が奴隷の名前の入ったメッセージカードを眺めている。
目の前でまじまじ見られると恥ずかしいものですね。
少し、顔を赤らめて御主人様を見る。
「よし、お前の気持ち、ちゃんと受け止めたぞ」
そう言ってそのメッセージカードをビリビリに破いた。
「ぁ!!!!...」
声にならない声がでる。
...目の前で破かれたカード...
「カレンの気持ちは俺の胸にしまっておいた。ちゃんと受け止めた」
御主人様はそう言う。
奴隷は御主人様に向かって、微笑む。
「はい」
二人で出掛ける時だったので、奴隷はくるりと背を向け、したくをしようとした。
そのとたんに奴隷の目から涙がボロボロあふれてくる。
分かってはいたけれど、悲しくなった。
これが自分の立場だと感じた。
自分の名前と愛のメッセージを書いたカード。
奴隷の気持ちもビリビリに破かれたような気がした。
書かなければよかった。
そうすればチョコの包装紙だけ捨てられていたのに。
バカだ私。
こうなること分かってたのに。
ほんとうにバカです。
こんなものを書いても、どこにも置くところがないもの。
どこに保管できる?
御主人様の家に? 会社に?
バカね。
見られたら、いけないものだもの。
捨てられるのが分かってるものなのに。
奴隷がくるりと背を向けた瞬間、御主人様が
「泣くな」
と声をかけ、後ろから抱き締める。
泣き顔を見られたくなくて奴隷は背を向けたまま、肩を震わせていた。
「分かってたよ。捨てるのは分かってたけど...目の前でしなくても...私がいない時に破けばいいのに...」
「ちゃんと気持ちを受け止めたと分かるように、お前の前でやらんといかんだろ」
「......」
心が痛かった。
女には男の心が分からない。
男も女の心が分からない。
クルマを運転しながら御主人様が言った。
「女心は分からん」
まったく、その通りだと思います。
その時の私の気持ちがどんな気持ちだったか、男の人にもわかりやすく言うならば。
何かな。
例えば...
あなたが仕事で初対面の人と挨拶をするとします。
名刺を差し出し、「よろしくお願いします」と言います。
だが、その人は、あなたの名刺を目の前でビリビリに破いたのです。
自分の名前が書かれた名刺。
いわば、あなたの分身とも言えるでしょう。
それを目の前でビリビリにされたら、あなたはどう思うでしょうか。
なんて失礼な奴だ!と憤慨するでしょうか。
悔しくて悲しくなるでしょうか。
あなたは、どんな気持ちになるでしょうね。
泣いた私の顔を見て、御主人様は
「可愛くて、いとおしい」 と言った。
「悲しくて泣いたのに、可愛いなんて言われても嬉しくないですよ~だ」
「6年たっても、お前はほんとに純な女のコみてえだな」と笑う。
「御主人様、女は身体を傷つけられるよりも、心を傷つけられる方が悲しいのですよ」
そう奴隷は教えた。
悲しかったけれど、時間がたつと、少し御主人様の気持ちが理解できたような気がします。
こそこそ隠れて捨てる事を、したくなかったのだろう。
真正面からお前の気持ちを受け止めると言ってくれたのだから。
御主人様らしいと思いました。
夜になって、ベットの上で寄り添う奴隷に御主人様が言った。
「俺は恋愛ベタかもしれんな」
奴隷も言う。
「そうですね。よく私を泣かしますものね」
そう言って、にっこり笑う。
「セックスは好きなんだがな」
「ふふふ。そうですね」
「ガハハハ」
二人とも笑いながらキスをし、そして抱き合いました。
そんなバレンタインデーを過ごしました。
このコメントは管理者の承認待ちです
興味深く拝見していました。
愛されて、可愛がってもらって、 何が不満なのか、思いました。 この日誌は、独占したいという気持ちの吐け口だったのですか??? メッセカードの1枚。 『お前の気持ちは受け取った。』 それが不満足なんですか??? カレンさんの愛を破くなんて、なんつう不届きものだι(`ロ´)ノ
オレなら超~嬉しくて毎日スキップで会社行ってるぞ♪ もし理由があって愛のカードを持つことができないなら、目の前で食ってやるな カレンさんの愛を全て受け止めてやるぜ (^з^)-☆ |
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